憲法のアメリカ合衆国について

わが国では裁判官を罷免させるかどうかを決めるための裁判を行う目的のみに採用されている弾劾制度は、古くは中世のイギリスに淵源をもつ制度といわれています。
その後、1787年9月にフィラデルフィアの連邦会議で起草されたアメリカ合衆国憲法では、弾劾制度が積極的に採り入れられており、その第2条として大統領、副大統領を含めたすべてのアメリカ合衆国の文官は、反逆罪や収賄罪その他の罪状によって弾劾裁判で有罪判決を受けた場合には、その職を免ぜられることとされています。
合衆国憲法のなかには、このほかにも弾劾制度に関する規定が何か所かにみられ、連邦議会の下院が弾劾訴追をする権限を、上院が弾劾裁判をする権限を持つものとされています。
いっぽう、わが国で弾劾制度が採用されたのは、第二次世界大戦後に公布・施行された日本国憲法からであり、戦前の大日本帝国憲法では、裁判官は刑法の規定または懲戒処分によって免職となるものとされていました。
現行憲法では、裁判官は国会議員によって組織された訴追委員会による訴追を受けた場合に、同じく国会議員が裁判員となる弾劾裁判によって審理され、ここで罷免の判決が宣告されれば、裁判官としての職を失うものとされています。

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