国民審査ってなに?

裁判所には、三種類あるということをご存知ですか。まずは、各都道府県に必ずある地方裁判所、続いて地方の中心都市にある高等裁判所、最後に東京にある最高裁判所です。全ての裁判は、地方裁判所から始まり、長引く場合でも最高裁判所の判決をもって確定します。判決にいくら不服があっても、最高裁の判決が覆ることはありません。このように、最高裁の判決は日本国民であれば誰もが従うべき決定的なもので、その判決を下す裁判官の重責は相当なものです。そのため、最高裁判所の裁判官の就任には、国民の了解を得る必要があります。この国民の判断を仰ぐ手続きが、国民審査と呼ばれるものです。国民審査は、最高裁判所の裁判官が就任してから最初に行われる衆議院選挙の際に併せて実施されます。また、最初の審査から十年を経過した後にも再び実施されます。審査の手続きはいたって簡単で、選挙会場で配布される投票用紙に、丸かバツを記載するだけです。しかし、ほとんどの国民は、裁判官の能力や人柄について知る機会はほとんどないため、国民審査は形式的に過ぎないものとなっているのが現状です。このような現状を問題視し、裁判官の資質を適正に判断するために、国民審査の見直しを訴える人々も増えてきています。
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